カトリック学校に奉職する教職員のための養成塾 設立趣意書

日本社会におけるカトリック学校教育の重要性を確信する私たち有志は、これからのカトリック学校の更なる発展を願って、この度、カトリック学校に奉職する教職員のための養成塾を設立することにいたしました。今、カトリック学校は転機を迎えているといえます。これまで日本のカトリック学校の大半は、修道会の使徒職・事業の一貫として位置づけられ、修道 会のカリスマによって活かされた会員たちが中心となって、支えられ、導かれてきました。創立者の高遙な理念に息吹かれた修道者や聖職者たちの存在は、教職 員たちを鼓舞し、教育の質を高め、地域社会からの厚い信頼と日本社会からの高い評価をかち得てきました。

また、その存在と働きは、日本のカトリック教会の掛け替えのない存在としてその発展を支える大きなカともなってきました。

しかし、残念なことに、修道会の会員の高齢化や召命の減少などから、修道会にとって、これまでのように学校の現場に会員を派遣し、会の使徒職とし て教育事業を支えていくことは、目に見えて困難なことになってきました。修道者たちの存在と働きが学校現場から消えていくことは、カトリックらしさを証し する力を弱めてしまう恐れのあるものであることは、否めません。またこれが、これまで修道者たちに協力し共に働いてきた多くの教職員たちにも深い動揺と将 来に対する不安を与えてしまっていることも、否定しがたい事実となっています。さらにまた悲しいことですが、すでにいくつかのカトリック学校が、一般社会 の経営母体に渡されてしまったケースもみられます。

事情がどうあれ、修道者たちの減少で、学校のカトリックらしさが希薄になるだけでなく、カトリック学校そのものが地域社会から消えてしまうことは、カトリック教会にとっても、日本の社会にとっても大きな損失といえます。

こうした事態を迎えて、ここ数年来、全国レベルの教職員たちの研修の場やカトリック学校の責任者である理事長・校長たちの集いでは、繰り返し、こ れからのカトリック学校の存続とありようについての不安が語られ、効果的な対策を要望する声が高まっておりました。そのなかで、共通して要望され ていたものが、修道者や聖職者たちの後を継ぐ教職員たちの養成でした。

こうした流れを受けて、私たち有志は、教職員の養成、特にカトリック学校の担い手として期待される融職員の養成こそ、緊急課題であると判断し、そのための「養成塾」を設立することにいたしました。