中1 それで木はうれしかった

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中1の5月に一泊二日でオリエンテーション合宿があります。そのときに倫理科は毎年「それで木はうれしかった」というスライドを学年集会で見せます。これはシルバスタインの「大きな木」(原題は Giving Tree)という絵本を音響映像というところがスライド用にリメークしたものです。

20分間くらいこれを見た跡に、生徒に見て考えたことや感じたことをインタビューしていきます。「大きな木」という絵本は小学校ならばきっとどこかで読ませているでしょう。

「この木は誰だと思いますか?」という質問があります。姉妹校の小学校から来た生徒に質問すると、すぐに「神さま」という答えが出てきてしまっておもしろくも何ともないので、この問いには外部から進学してきた生徒に聞くことにしています。

すると「親」とかいう答えが多いのです。この音響映像のスライドでは木は「おじさん」になっていますが、英語の原文では「木」は She になっています。

最後に「『それで木はうれしかった』という題と日本語の絵本の『おおきな木』そして英語の原題の『Giving Tree(与える木)』という3つの題のどれがいいかな?」ってききます。皆さんはどう思いますか?

かなり多くの生徒が「それで木はうれしかった」を選びます。 「じゃあ、『それで木はうれしかった』と『それでも木はうれしかった』とどっちのほうがいい? それはどうして? どう違うのかな?」という質問をします。

この質問にこの話の真髄が表現されているように思うのですが、どうでしょうか? この絵本が示している「与える生き方」というのがこの学校でもっとも学んでほしいことなのです。難しいことばで言えば「アガペ(無償の愛)」といいます。

「教科の方針」にでてきたところの「Getting Way of Life を捨てて Giving Way of Life を実践的に喜んで生きる」なのです。

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