中2「何とかしなくっちゃ」ポスターづくり

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中学2年の『倫理」の授業で「今何とかしなくっちゃポスター」づくりをグループでします。そのテーマ選びから、表現方法、表現内容などを皆で相談しながら、5時間分の授業を使って行います。倫理科ではこういうグループ作業を多く取り入れようとしています。

まず最初に「テーマ選び」です。「今何とかしなくっちゃ」というテーマをひとつ選ぼうといってグループで考えます。それを黒板にどんどん貼らせて、そのなかから自分のグループで取り上げるテーマをひとつ選びます。

つぎにそのテーマに関するアイディアや知識を出しあいカードに書いて、KJ法ふうにまとめていきます。更に資料集めです。写真やデータ、絵やイラストを集めあるいは自分で書き、それをまとめます。

まとめるときに、現状の実態、どうしてそういう問題が起きるのかという分析、更にこうしたらいいという改善案というふうに整理していくといいとヒントを出します。

次に資料集めを皆で分担します。絵や写真、メッセージなどを集めます。 そしてそれらを1枚のポスターにまとめていきます。写真やイラストのコピーを使ってもいいとしています。

全部が出来上がったら、学年全部のグループの作品を展示室に掲示して、全員でよくできたものを評価して、優秀作品を発表表彰します。

これをすると、生徒たちが今何を問題と思っていて、それに対してどういう考えをもっているのかということが少しずつ分かってきます。時代を反映してそのときの社会問題がよく現れてきますが、たとえば「自殺」「いじめ」「少子化」とか「学力低下」などの自分たちの問題を生徒たちがどうとらえているのか、そこを探るのに興味深い作品が出てきます。

この作業をとおして学ぶことはなにか。

第1に現代のモラルの問題に対する理解です。「いじめ」や「自殺」などの問題にたいする倫理的効果は、講義や読み物で教えるよりもすっと効果があるはずです。 第2にお互いの理解です。生徒同士がこの問題をどう考えているのかということを理解することができます。 第3にグループ作業の良さを体験し、それをクリエイティブに取り組んでいく協働のしかたを身につけます。倫理科ではこれを大切にしています。

というようなことが考えられます。こちらからインプットを与えるのではなく、生徒同士からのアウトプットを次の生徒へのインプットにするわけです。「インプットは最小にアウトプットは最大に」というのは私の「宗教」「倫理」の授業の個人的なモットーです。

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