中3「怒り」という感情

「感情」シリーズの「怒り」というテーマも興味あるテーマです。

最初に「怒り」を表現する日本語のリストの穴埋め作業をしてもらいます。 「………を踏んで悔しがる」「………をたてる」「………天を衝く」「………の虫が煮えくりかえる」「………をおこす」などなど、日本語の怒りの表現はとても豊かです。

最後に聞く質問は「人はどういうときに何のために怒るのか?」です。 「人からバカにされた」「裏切られた」「思い通りにならないとき」………とかたくさん上がります。なかには「私はめったに怒らない』というひともたまにいますが………。

結局大きな理由は二つあることに気がつきます。ひとつは「自分が相手から不当なことをされたとき」他の一つは「相手が自分の想うとおりに動かないとき」です。 別な言い方をするなら「自分が正しいのに被害者になっていることを訴える」ためと「相手がまちがっていることを認めさせようとする」ためなのですね。それ以外の「怒り」の理由が見つからないことを発見します。

その「怒り」の対象はいろいろです。相手だったり、第三者だったり、あるいは自分自身にむけられていたり、ときには社会全体だったり、自分の運命だったりします。相手の場合にはケンカになったり、犯罪になったりします。自分や自分の運命に怒りがむかれれると「自殺」に至ることもあります。

この「怒り」が内にこもって蓄積するとこわいですね。それは「うらみ・つらみ」や怨念になって、つまりルサンチマンとなって蓄積します。それが爆発すると、犯罪や暴動になったり、テロになったり、社会的な事件となります。 歴史を動かす大きな原動力はこのルサンチマンにあるといわれています。フランス革命もロシア革命も戦争もほとんどのものは民衆のルサンチマンから生まれたものだといわれます。

このテーマは「怒りの健康的な処理方法」を示して終わります。 さらに「ゆるし」というテーマとつながっていきますが、それはまた別の学年で扱います。

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