「勉強」という言葉

中国語の漢字と日本語の漢字で意味が異なるものがけっこうあります。

いちばん有名なのは「手紙」中国ではトイレットペーパーを意味します。
「汽車」は自動車です。
「娘」は既婚女性です。
「愛人」は配偶者だったりします。
「改行」は転職するという意味だし、
「湯」はスープです。湯麺(たんめん)です。
「麻雀」は日本語です。中国語は「麻将」だとか。
「走」は中国語では「歩く」なのです。
「切手」は中国語では「泥棒」を意味するから驚きです。

前に「楓」や「柏」という漢字が示す植物が、日本と中国では違うということを紹介したことがあったようなきがします。

「迷人尓裙」はなんと「ミニスカート」だとか。「人を迷わす」のですね。「迷人」がミニに近い音だからという当て字だとか。

ところで中国人が日本語の漢字を見ていちばんびっくりするのは、「有難い」という言葉だとか。「難有り」と読んでしまう。それがなぜ「感謝」なのか。

「勉強」という言葉もびっくりなのだそうです。日本人は強制されて嫌々ながら勉強しているというイメージなのです。でもそういわれてみると確かに日本人は「強制されて」勉強しているのかもしれないので、あながち間違えではないのかもしれません。

私は教員をしていたときに、この「勉強」という言葉と「頑張る」という言葉を「禁句」にしてできるだけ使わないようにしました。
しかしこの言葉を使わないと生徒を指導するときや励ますときに困ってしまうのです。「学習」とか「学び」とか使っていましたが、「もっと勉強しなさい」と 生徒を叱責するときの迫力がないのですね。親が子どもに「勉強しなさい」というときもやはり「勉強」でないといけません。

イギリスに留学していた友人が、こんな話をしてくれたことを思い出します。
「何のために勉強するのか?」と聞かれたときに、日本人は「大切なことだから」「生きていくために必要だから」「社会に出て役に立つから」とか答えるのですが、イギリス人は「学ぶことが楽しいから」とか「おもしろいから」とか答えるのだそうです。

日本の子どもたちが「学びからの逃走」をしていると嘆いた教育学者がいましたが、子どもたちの「学力低下」の根本的な原因はこういう「勉強」にあるような気がするのです。

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