開講の辞

養成塾のありようについて

中尾正信(聖マリア小学校校長)

この「養成塾」ではどのように養成されるのかということを先ず初めにお話ししたいと思います。

養成塾は毎月2回土曜日の5時から7時半まで、全部で20回(2回の合宿を含む)の講座で構成されています。
まず、1回1回にそれぞれ講師の話が、30分〜1時間くらいあります。その場を生きてきたものとしての話が行われます。その講師の話を自分たちの現実の中で考えていき、それを自分に取り込んでいって、そのあと分かちあいの時間があります。

そこで、講師の話を聞いてのホンネの分かち合いをおこないます。ホンネとは、頭でも理屈でもなく心に映っているそのものをかたることです。現実はホンネに反映します。むりになにかを告白することではなく、話を聞いて感じたこと、考えたことをそのまま出しあって、お互いの理解を深め豊かにしていきたいとおもっています。

イデオロギーと宗教には違いがあります。イデオロギーは、人間の定めたものでそれにあわないと排除することになりがちです。カトリックの学校もイデオロギー的になる恐れもあります。でもそうならないために、思いを素直に分かち合うことを大事にしようとおもいます。
みなさんも何のためにどのように養成されてほしいかということを意識してみてください。

皆さんは、次のカトリック学校の構成者となるべく派遣されました。
松下村塾から多くの明治維新の志士たちが養成されました。松下村塾をモデルに作られた松下政経塾からも多くの政治家が生まれました。
松下村塾も自分の藩のことだけを考えるのではなく日本全体のことを考えられるように、松下政経塾も党派を超えた養成を考えているように、このカトリック学校養成塾も、自分たちの学校だけでなくカトリック学校全体を視野に入れて、日本全国のカトリック学校のリーダーとなる人物を養成していきたいと思います。

そのために、お互いの関わりが大事です。養成塾の講座の後も仲間としてカトリック学校を支えていけるように養成されることを目指しています。