8.フランシスコの「太陽の賛歌」

 正真正銘のフランシスコ本人の祈りである「太陽の賛歌」を知っていますか? この祈りもすばらしい祈りです。

太陽の賛歌

神よ、造られたすべてのものによって、私はあなたを賛美します。
私たちの兄弟、太陽によってあなたを賛美します。太陽は光をもって私たちを照らし、その輝きはあなたの姿を現します。
私たちの姉妹、月と星によってあなたを賛美します。月と星はあなたのけだかさを受けています。

私たちの兄弟、風によってあなたを賛美します。風はいのちのあるものを支えます。
私たちの姉妹、水によってあなたを賛美します。水は私たちを清め、力づけます。
私たちの兄弟、火によってあなたを賛美します。火はわたしたちを暖め、よろこばせます。

私たちの姉妹、母なる大地によってあなたを賛美します。大地は草や木を育て、みのらせます。
神よ、あなたの愛のためにゆるしあい、病と苦しみを耐え忍ぶものによって、私はあなたを賛美します。終わりまで安らかに耐え抜くものは、あなたから永遠の冠を受けます。

私たちの姉妹、体の死によってあなたを賛美します。この世に生を受けたものは、この姉妹から逃れることはできません。大罪のうちに死ぬひとは不幸なものです。
神よ、あなたの尊いみ旨を果たして死ぬ人は幸いなものです。第二の死は、かれを損なうことはありません。

神よ、造られたすべてのものによって、私は深くへりくだってあなたを賛美し、感謝します。

 この詩は、フランシスコが、眼病が悪化してほとんど目が見えなくなった時に造られ、1226年死の床についたときに「姉妹なる死」という部分を加筆したと伝えられています。
 「聖書以来もっとも美しい詩」とたたえられ、「賛歌(ラウダ)」とも呼ばれています。「ブラザー・サン。シスター・ムーン」という映画のタイトルはこの詩から取られています。
 フランシスコにとって「体の死」は「私の姉妹」であり、太陽や月と同じように、それによって神をたたえるものでもあったのですね。

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