10.「逆説の10か条」ケント・M・キース

 しかし、この文はマザーテレサのオリジナルの言葉ではありません。実は元ネタがあったのです。
 オリジナルの作者はアメリカのケント・キースというひと。1960年代に彼が大学生のとき高校生の前で話したことがオリジナルでありました。別な人から「あなたの言葉がマザーテレサの修道院に書かれていた」というのを知って本人はびっくり仰天したということです。

逆説の十か条

1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。
2. なにか良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
3. 成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。
4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。
5. 正直で率直なあり方は、あなたを無防備ににするだろう。
  それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。
6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えを持ちなさい。
7. 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後ろにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8. 何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れさるかもしれない。   
  それでもなお、築きあげなさい。
9. 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると 攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。
10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

The Paradoxical Commandments
Finding Personal Meaning In a Crazy World
by Dr. Kent M. Keith

People are illogical, unreasonable, and self-centered.
Love them anyway.

If you do good, people will accuse you of selfish ulterior motives.
Do good anyway.

If you are successful, you will win false friends and true enemies.
Succeed anyway.

The good you do today will be forgotten tomorrow.
Do good anyway.

Honesty and frankness make you vulnerable.
Be honest and frank anyway.

The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds.
Think big anyway.

People favor underdogs but follow only top dogs.
Fight for a few underdogs anyway.

What you spend years building may be destroyed overnight.
Build anyway.

People really need help but may attack you if you do help them.
Help people anyway.

Give the world the best you have and you’ll get kicked in the teeth.
Give the world the best you have anyway.

 英語もまたいいと思います。
 この言葉の作者はケント・M・キースという1949年生まれのアメリカ人です。ネットでこの人物と「逆説の10か条」を検索していたら、1冊の本に出会いました。
「それでもなお人を愛しなさい −人生の意味を見つけるための逆説の10か条」(ケント・M・キース著 大内博訳 早川書房刊)
 その帯にはこう紹介されています。
「変革を夢見た若者が60年代に記したメッセージは、口づてに広まり、世界中で愛される格言となった」

 この祈りは、福音の真髄が表現されていると思います。そしてそれはカトリック学校の「宗教教育」の目指すところ、福音的価値観を煮詰めていくとこういうふうになるのではないかと思うのです。

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